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いったん手打ちらしい

フジテレビとライブドア、資本・業務提携合意を発表とのこと。終わりの始まりとなるのか。

ニッポン放送株はおおよそライブドアの取得価格で譲渡し、フジテレビがライブドアの増資を引き受けることが発表の骨子のようだが、Sの眼で損得勘定すると、

フジテレビ
○ニッポン放送を当初目的通り子会社化できた
○フジテレビ株をライブドアが取得することを当面抑止できた
○株主総会前にとりあえず事態を収束できた
×想定をはるかに超える出費
×この2ヶ月間にてのイメージの悪化
×提携先のフリーハンドを当面失った

ライブドア
○増資分とはいえ、短期間に約400億円のゲインとなった
○フジテレビとの提携による株価下支え要因
○ネームバリューの上昇とイメージ向上
LBOなどの泥沼長期戦にならずにすんだ
×フジテレビへの支配が弱い
×グリーンメーラー的なダーティなイメージが付いてしまった

という感じか。フジテレビはライブドア株を売ればキャッシュが戻ってくるが、提携合意発表後すぐに売るわけにも行かないし、自分自身がマーケットインパクトになるわけだから、戻るキャッシュを目減りさせないためには、リップだろうと提携が進んでいるように見せる必要がある。その意味ではライブドアの当初の目的は達せられたのかもしれないが、いかんせん(株式上の)支配関係は逆。フジテレビをきちんと動かすには、もう一工夫が必要かもしれない。

それにしてもフジテレビは、あの会長の言動と勝算の薄い対抗策が高く付いたと思う。あの小馬鹿にした態度は、昨年のプロ野球騒動を想起させ、ほりえもんに世論的には有利に働いた。あの状況では先頭切ってフジテレビを支援するというのも難しいし、TOBの低調ぶりの一因だったのではないか。ただ、懸念したようにソフトバンクに取り込まれなかったのは良い判断だった。助けてもらおうとして近づいたら、こっちの方が手に負えなくてやめただけかもしれないけど。


提携業務推進に資金がいり、後始末も必要とはいえ、ライブドア(グループ)は一時的に1400億以上のキャッシュを手に入れたことになるわけだが。
ふと気になって「テレビ東京」を調べてみると、発行済み株式数が約2064万株、今日の終値が3210円なので、単純計算では663億で100%、過半数だと400億以下という計算。テレ東が得意なアニメとの親和性も高そう。
まあ実際には、当面はフジテレビとの提携が先なのであり得ない話ではあるが、思考実験としては面白い。なにせ、日経は、資本の論理を主張する側のメディアなのだから。

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