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審判と誤審と

ルールや審判の話がいくつか出てきたので、ついでに誤審について。

思わず「糞審判!」と叫びたくなるような審判(判定)に、数試合に1度は出会うのではないだろうか。
で、その審判を批判すると「シーズンを通せば損得同じ」と諭す人がいる。まあ確かにそうかもね。
「うちのチームに有利な判定をしてくれればOK」というスタンスの人もいる。これも確かに有りだと思う。
ただ、両方一緒に主張されると違和感があるんだなあ。もちろん熱狂が渦巻くスタジアムでの会話なら、特段違和感はないのだけれど。

損得が同じということが「信じるに値する」なら、今回の「有利な判定」は将来の「不利な判定」の前触れではないのか。4-0で勝っているときの「有利な判定」は、シーズンを通してみれば悲しむべき存在かもしれない。あるいは0-4で負けているときの「不利な判定」は、シーズンを通してみれば歓喜すべき存在かもしれない。
損得が同じで、かつシーズンの結果(例えば昇格とか)を目指している訳だからね。
……相変わらず屁理屈だなあ(笑)。


私にとっての良い審判は、一言で言うなら「不自然」な事象を起こさない審判だ。
例えば相手のファールで自陣深くから菅野がFKし、そのの瞬間突風でボールが押し戻されて「自陣」のゴールに入ってしまう、ってのは私にとっては不自然。例えば、ピッチが荒れまくっていて、最終ラインの横パスが掘れてでこぼこになった箇所で跳ね返り、そのままゴールに入ってしまった、というのも不自然。そんな不自然な現象が毎試合、あるいは試合中に何度も起こるようでは、興ざめである。

で、私にとっては誤審も(全てとは言わないが)不自然な存在となりうるのだ。

残念ながら、何名かの審判名が、私が抱くこれから始まる試合への期待を萎えさせてしまう。

雨が降ったとき、屋根があればいいのに、と思う。芝が荒れていれば、きちんと整備された競技場で見たい、と思う。水はけが悪くてボールが途中で止まってしまうようなコンディションの時は、パスがきちんと繋がる水はけの良いグラウンドがいいなあと思い、夏のデーゲームでは、選手がきちんと動けるようなもっと涼しい時間帯で見たいと思う。観戦に適した環境、プレーに適したコンディションを求める、試合をとことん楽しみたいと思うことは、観戦者にとって自然な感情であり、その一つに「自然な審判・判定」があるだけだ。その期待が裏切られたことに怒り、期待を裏切らないよう望むことは自然なことであろう。

もっとも、雨の日は行かない、あの競技場には行かない、という選択は可能である。
しかし、もしある審判に「不自然な判定」が多く、その審判を避けたいと思っても現状では難しい※。せいぜい現地でそれを知り、嘆きの声を上げるくらいだ。黒い雲が急に天を覆ってきてそれを嘆くのと、大きな違いはないだろう。雨は降らないかもしれないが、降る可能性は高くなったわけだ。

もちろん嘆かなければ雨が降らない、というのなら、嘆かないと言う選択もあろうが、審判紹介の反応なんて当人は実際聞いているのかね。正しい判定に対し「自チームに不利な判定」という判断軸だけでブーイングをするより、よっぽどマシだと思うけれど。
  ※なお、避ける人が実際にいるかどうか、というのは本質的な話ではない。


では、「正しい判定」をするため、ビデオ判定などを持ち込むべきなのだろうか。

「正しい判定」と「自然さ」とは同じではない、と思う。アメフトのようにビデオ判定をすれば「正しい判定」にはなるかもしれないが、元々ブツ切れの競技とサッカーは異なる。流れを長時間断ち切るビデオ判定は、「自然」ではないと思う。もし万が一やるにしても、回数を相当制限すべきであろう。
また、「正しい判定」を具現できれば「自然」になるわけでもない。ファールを全てリスタートさせたり、ポイントが少し違っているだけでも修正させるということは、サッカーの試合における「自然さ」と乖離していくだけであろう。

とはいえ、「自然さ」は人それぞれである。しかしながら、漠然としているとは言え(試合結果至上主義の人を除けば)一定の傾向はあるだろう。なので関係者は、「自然さ」とは何かを、現場を通して感じ追求しつづける必要がある。「自然さ」は「正しい判定」の上位レベルの概念である。「正しい判定」を押さえた上でないと、「自然さ」のステージをクリアすることは難しいであろう。

そのためには、個々の技量アップや評価・教育システムはもちろん、「自然さ」を損なわない程度の改革は必要となろう。IT利用という面では、ICチップなどによるゴールイン検知システム程度なら良いのではないか。

また「目」を増やすという面では、PA副審の創設というのも一つのアイデア。誤審が大きな問題になるのは、PA(ペナルティエリア)付近が中心であるにもかかわらず、副審の位置からは少し遠いし、副審もオフサイドやゴールラインのチェックなど、仕事が多いからね。「リーグまたは対戦チーム双方の合意の元で配置することができる」という規約を追加することにより、見落としを減らすというアプローチが可能であろう。

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