« 審判と誤審と | トップページ | 愛媛のJ加盟が難しい? »

自民圧勝・小選挙区の怖さ

ここまで自民党が議席数で圧勝するとは思わなかった。
比例得票数で言えば、自民:民主=2588:2103(万票)であり、自民は民主より2割ちょっと多いに過ぎない。自民の比例得票数も、前回(2066)と比べ25%程度増えたに過ぎない。前回は民主が1割多かったので、自分の予想としても民主より1割強くらいかなという感じであった。

しかし、今回民主は5%程しか比例得票を減らしていないのにもかかわらず、総議席数は177→133と4割近く減っている。さらに驚くことに、自民の総議席数は 212→296と4割増えている。民主(113議席)の2.6倍である。
つまり、比例得票数が民主より2割しか多くないのに、総議席数では2.6倍になる。
これは小選挙区制度のある意味危険な特色である。もちろん既知の特色であるが、これだけ鮮明に表出したのは日本では初めてであろう。
結果として、自民+公明で2/3を越えるという、予想外のレバレッジ効果を生んでしまった。予想外であった証拠として、比例候補者不足で1議席無効(他党に振り替え)になるという事象まで起きた。これこそ前代未聞である。

この現象を陰で支えたのは公明党。比例で約900万票(民主の43%)を獲得しているが、議席数は31であり民主の27%に過ぎない。これは、小選挙区での選挙協力により、自民の票を嵩上げしたことによるのだろう。

しかしながら、年金の3党合意や郵政国会で戦略を誤った民主党は自業自得として、今一番この結果を悲観的に受け止めているのは公明党では無かろうか。キャスティングボードを握れるからという一心で、内部対立も辞さずに小泉全面支援してきたのに、自民党で単独過半数を取られたのでは複雑な心境であろう。(2/3がものをいう)憲法まで踏み込むなら別だが、さすがにそこまでつっこめるわけがないのだから、郵政民営化法案が通った後は影が薄くなるだけ。
それにしても、いち宗教団体がらみの政党が比例で900万票というのも、なんか不気味……。5党(公明含む)の合計得票の14%。約7人に1人は公明党に入れている計算である。

さて、圧勝した自民党だが、小泉総理は「郵政賛否の投票」と言い続けてきたことを忘れないだろうか。今回の選挙では有権者の多くにテーマを絞った選択をさせているわけであるから、郵政民営化以外の政策に対し、頭に乗った驕り高ぶる選択をしてはならない、ということを理解すべきである。とはいえ、ここまで圧勝してしまうと……。

ここで民主党は、内輪もめをしている場合ではない。おそらく、国民には(自分たちが出した結果とはいえ)ここまで議席を与えてしまった不安感が存在するはずである。存在感をきちんと出していけば、揺り戻しの機会が訪れるはずである。その時にあわてることがないよう、人材の発掘や政策の精査をきちんと進めるべきである。

#ちなみに、選挙前に年金問題の関連質問(blogに書いたについて)を民主党候補者にメールしたけれど、返答はなかった。「もし私の疑問点がFAQでしたら、コピーペースト(あるいは添付ファイル)で結構ですので、メールでご教示いただければ幸いです。ご多忙の時期でもあり、もしお手間でしたらお返事・ご回答は不要です」と書いたので、返答がないのは別に良いんだけど、想定されていない質問だったのならちょっと不安だなあ。

|

« 審判と誤審と | トップページ | 愛媛のJ加盟が難しい? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/92399/5917158

この記事へのトラックバック一覧です: 自民圧勝・小選挙区の怖さ:

« 審判と誤審と | トップページ | 愛媛のJ加盟が難しい? »