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第42節:鳥栖戦(観戦後)

J3があったら、今日は降格記念日になっていたことだろう。今節の敗戦で、2005年度J2リーグでの「ドベ2」が確定した。

足達監督は言う、「我々がやりたいことはある部分出来ていた時間帯が多かったのではないかと思う」と。
足達監督は言う、「鳥栖さんのやりたいサッカーも出させないことには成功していたと思う」と。

今日三ツ沢に駆けつけた5243人の観客は、どう感じたのだろうか。
また、「やりたいことができた」この試合が、今年積み上げた来年のベースらしいが、サポーターは来年の希望を見ることができたのだろうか。

松本監督は、執拗に横浜左の裏を突いてきた。さすがである。
#っていうか、あたりまえか。

相手が3-5-2と4-4-2では、サイドの選手に要求される内容が異なってくる。4-4-2の場合はサイド選手同士の連携が、守備に於いても攻撃に於いても重要になってくる。しかしながら横浜の左は、本職でない吉武がSB、他選手との連携に乏しい坂井がSHとなった。

徳島戦は見ていないが、対3-5-2ではサイドで数的優位がある程度生かせる傾向がある。坂井が中に絞って吉武の突入スペースを空け、吉武が3バックのサイドを突く、上手く回ればSHを押し下げることができ、守備面でのリスクが総体的に下がる、中盤は数的不利になるが、坂井が中に絞ったり、そもそも山口の能力の高さ、内田の好調さもあり、あの勝利に繋がったのではないか、と想像している。(違ったら申し訳ない)

しかし、今節は鳥栖戦。元々サイド攻撃が得意でもあるし、サイドからのクロスやパスを(日本人J2首位17得点の)新居と(同3位15得点の)鈴木がきちんと料理できるという、得点パターンを持っている。スピードに優れる新居を、山口・早川・山尾という、スピードに乏しい選手で全て押さえるのは、やはり厳しいものがある。パスの出所、すなわちSBの裏に飛び込まれないよう対策する必要があった。

足達監督は、そのリスクカバーより、攻撃力のアップを選択した。もちろん、その選択は「ありえる」。しかしながら、今節は少なくとも裏目に出た。

まず、坂井が中に入りたがるため、吉武の前にスペースができる。そこをカウンターで鳥栖が突く。SHと連携して対応できないので、吉武は前に出て潰そうとするが、交わされたりショートパスで裏に飛び出されてしまう。それが怖くて、今度は山尾がラインを上げにくくなる。プレスが効かなくなる。特に前半は、鳥栖のペースだった。
吉武はやはり前の選手。最終ラインで抜かれたときのリスクの感じ方が本職とは違うのだろう。これは吉武の問題ではなくて、起用の問題だ。

加えて、鳥栖がサイドの守備を2人で対応するよう徹底していたことも、事態を悪化させた。サイドの攻防を重要視し、そして制した鳥栖がペースを握る。

もちろん、こうなるリスクも想定内であるべきだ。っていうか、「攻撃的にいってみました。機能しません。駄目でした。終わり」では素人。当然、修正する術を用意しておく必要がある。

HTの時点で、イマイチ機能していないのは、高田・北村・吉武・坂井だったように見えた。
このうち、北村・吉武はポジションの問題と思われる。また坂井・高田は連携の問題があり、その周囲の選手にも影響を与えていた。とはいえ、守備面で右サイドは比較的問題は少なかったので、早急に手を付けるべきは、坂井だっただろう。しかし、HTの交代はなかった。
後半は、更に悪化。連携の改善は、後半18分の交代までお預けとなった。

CB・SB・SHのどれかを交代で入れれば済む話だったと思うのだが、軍曹は怪我明けでおそらく長い時間は無理だったろうし、貞富は2バックのCBでは厳しいという判断だろう。望月に至っては、坂井どころか高田の交代にも使わない有様。なんのために入れたのさ? 肝心なところで使わないくらいなら、(解雇候補かもしれないが)杉本や重田、淳吾、大友あたりでもいれておけば、修正できた(かもしれない)話ではないのか。吉武を前にあげれば攻撃力も増えるわけだし。

早めに手を打たなかったのは、「鳥栖は前半飛ばしたので、後半はこのままでも何とかなる」という判断があったのだろう。しかしながら、鳥栖の運動量はそれほど落ちず、この賭も失敗。
残り約15分で後が無くなってしまい、軍曹のパワープレイ、負傷明けの城、3バックへのシフトと、手を打っていく。しかし、3バックになったことで逆にDFのディフェンス意識が強くなり過ぎ、前へのフォローが疎かになるという体たらく。シーズン終盤で意思統一ができてないって、どういうことよ。さらに軍曹がサイドに流れているようでは……。
結局、怪我人の温存もできず、勝ち点も取ることもできなかった。


足達監督は「我々がやりたいことはある部分出来ていた時間帯が多かったのではないかと思う」と言った。
正直、よくわからない。今日は楔へのパスも成功率が低く、サイド攻撃も後半(昨年メンバーで)連携を取り戻してからの本領発揮(そもそも去年からやっていた)。山口は押さえられていたし、内田のドリブルも今日は控えめ。比較的成功していたのは、ロングボールからFWがヘッドで落とすパターンだが……。
#結局、去年からの上積みは何だったのだろう。

とはいえ、個々では良いところもあった。
まず富永。ヘディングによる落としは、成功率も高く落としどころもまあまあ。連携を熟成させていけば、カードの一つとなるかもしれない。小山は声も出ており、セービングも良かった。坂井はテクニックはありそうなので、上手く育てて欲しい。吉武・北村・智吉・内田は、メンバー交代の後うまく連携してボールを繋ぎ、チャンスを作っていた。

さて、残り2試合。来期への希望を少しでも抱かせてくれる内容を期待したい。

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コメント

大勝しても気を緩めず、常に目標を高く掲げ、選手をグイグイ引っ張っていく監督が欲しいなぁ。
同日、別の種目でのことですが。。。。

投稿: M | 2005.11.24 20:54

そういえば、清宮さんトコは調子良さそうですね。

投稿: | 2005.11.25 21:47

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