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1つの注文で1000億円の損?(2)

やはりと言うべきか、本日(12/9)の売買は停止された。時間稼ぎをしないとどうにもならない。
売買停止は、投資家保護の観点からは逆行するし、証券会社優遇と取られても仕方ない措置であるが、東証としても東証側の責任がゼロではないことを自覚していて、それが故の措置なのかもしれない。
#まあ、東証から見たら、証券会社は会員様だからね。

たまたまNHKのニュースを見ていると、専門家らしき人物が、やれ二重チェックだの、やれ高額の場合は上司の承認を得ればだの言っていたが、「システムの不備」と何故はっきり言わないのかな?。
1株の取引に二重チェックなんて悠長なことをやってたら客は逃げるし、高額の承認って言っても(当初の注文の)1株は高額でないわけで、システム側で「高額になる」という判断ができなければ意味がない。
みずほ証券の社長は、売買システムの見直しに言及したが、当然だろう。

ところで、売買停止になったからと言って、問題が解決したわけではない。

みずほ証券が持っている売り玉(買い戻せなかった売り注文)は、4万株とも10万株とも言われている。
ある報道では、61万株の内、47万株が買い戻されたとあるから、これが正しければ14万株が売り玉として残ることになる。この期に及んでみずほ証券が情報を公開しないので、実際の所はわからないのだが、市場に出回っている株数(3000株)はもとより、発行済み株式数の数倍規模であることは変わらない。

昨日書いたように、大口の買い手には、話し合いの上で差金決済(金で解決)するしかないだろう。そして、その方法で売り玉を圧縮し、残りの小口(個人中心)には株式を受け渡すという形にならざるを得ないだろう。個人との交渉は一筋縄ではいかないし、件数が多くなるので労力もかかるからね。

で、その大口の買い手で面白いのが、モルガンと野村。
モルガンスタンレーは約4500株と、市場に出回っている株数(3000株)を上回る買いを行っている。ミスに乗じた確信犯と言えよう(でないと、流動リスク面から見てこの株数を保有することはありえない)。
一方野村は1000株と、一応3000株より少なくして、言い訳ができるようにしている。1000株でもみずほ証券に貸しはできるし、「ミスにつけ込んだ儲け」という批判を和らげることができる。

外資と国内証券会社、結果としてその性格が透けて見え、面白かった。いや、面白がっている場合ではないのだが。

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みずほ証券発注ミス・・・わずか15分で300億円の損失だそうです。何とも・・藁にもすがりたい人がいる中、こんなミスをチェックできなかったとは・・  人は間違いを起こすという前提で、どういうチェック機能を設けたらよいかは、各企業の危機管理上の重大問題であ...... [続きを読む]

受信: 2005.12.10 14:06

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