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選手解雇に関する雑感(4)

○ユース上がりを1年で切ったこと

ユースは、そのチームの方針が色濃く出てくる組織かもしれない。
無いといけないから作られたものか、トップチームへ選手を送り出すために作られたものか、地域貢献のために作られたものか、未来への投資を行っているのか、中長期的な戦略は存在するのか……。

例えば最近脚光を浴びているジェフ。ユースから阿部や佐藤など主力選手を輩出し、遅咲きの選手の成長を支えるジェフ・アマチュアは、とうとうJFLへ参入することになった。ジェフと言えばオシム監督が注目されているが、下部組織の充実も忘れてはならないだろう。貧乏ながらきちんと未来に投資している、その戦略が今、花を開いているといえようか。


ユースというのは、たとえて言えば「教育熱心な大学付属高校」という感じなのだろうか。サッカーの実力向上とトップチームへの近道、という捉え方もされることだろう。逆に、チームにとってはその人参により、よい選手を囲い込めるチャンスが生まれる。
千葉県のある高校のサッカー関係者曰く、公立高校でも中学生につばを付けようとするが、やはりJのユースに流れる傾向があると。

そう、戦いは、リーグだけでなく、ここでも行われているのである。

前項とも密接に関連するが、素質のある若者がどこに進むかは、環境や方針に左右される。
ただでさえ、練習環境に問題があり、サテライトも存在しない横浜。有望選手を集めるためには、地道に信用を勝ち取っていく必要がある。「教育熱心な」という信用を勝ち取ることが難しければ、せめて「大学付属高校」というメリットを最大限に生かしていく必要があろう。

しかしながら、横浜は折角ユース選手をトップチームに上げておきながら、1年で切ってしまった。「推薦入学させたが中途退学させた」という感じか。

「未来への投資」ともいえる「有望選手の囲い込み」という戦場で、神奈川で言えば湘南・川崎・マリノス、その周辺ではヴェルディ、FC東京、柏、千葉、浦和あたりと競わなければいけない。ここでの戦いが、数年後のリーグ戦の結果を左右することも充分あり得る。ただでさえ劣勢な戦い、その上「大学付属高校」というカードまで放棄して、勝ち目はあるのだろうか。

年輩選手なら兎も角、若い選手は移籍計数も大きく、中途では有望な選手を獲得することがなかなか難しい。せいぜい、他のチームが2年で見切った「お下がり選手」を迎える程度だろう。
もちろん、それらの選手が育て方次第で化けることもある。しかしそれは、他チームのミスがないと成り立たない。

中期的な戦略で信用を勝ち取っていけば、勝負になるかもしれないのに……。
ユース出身選手1人をもう1年保持するコストとは、「未来への希望」と引き替えにせざるを得ないほど高額なのか。
事情はよくわからないが、傍目からは非常に勿体ない判断だと思う。

(この項終わり)

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コメント

久保田と似た経歴の選手を2人も取りましたが、今度はキチンと育てられるのでしょうね。

投稿: M | 2005.12.23 18:13

城・KAZU・山口あたりに期待しますか……。

投稿: | 2005.12.24 00:50

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