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J2参入への道(8・その2)

いよいよ選手入場。手袋して拍手もなんなので、首に巻いていたオレンジ色の「タオル」を掲げて入場を見守る。でも「タオルマフラー」を持っている人も拍手で出迎え。うーん、愛媛の地では、タオルマフラーを掲げる文化はないらしい。プラスティックの「パコパコ」メガホンの普及率がやたら高いし、やはりまだ野球王国の文化圏なんだろうなあと。いやもちろん、いろんな応援スタイルがあっても良いとは思うんだけど、メガホンはどうもうるさいので好きになれない……。

主審は八木あかねタン。なんか良くお会いするような(笑)。

試合は、前半デンソーのペース。愛媛が悪いというよりは、デンソーが集中し、速い寄せやボールをきちんと繋ぎ、愛媛にチャンスを与えない。
愛媛は永富という長身FWがいるのだが、これが(横浜にいるよく似た名前の)某選手のシーズン中盤頃を思わせる動き、フリーでシュートも打たないし、サイドに流れたがるし。友近との絡みで戦術的なものかもしれないが。
相手のつぶしあいという流れとなった。焦りからなのか、愛媛のパスの精度が悪くなっていき、ボールが繋がらなくなる。

もし「前節(Honda戦)で負けていて、勝たないと参入できない」というシチュエーションだったら、おそらくこのままずるずると泥沼にはまっていったであろう。デンソーも、デンソーとしては最後の試合。最後の輝きを放っていた。

しかし愛媛は既に自力で2位以上を決めている。
ハーフタイムで気持ちの整理ができたのであろうか、後半は愛媛が盛り返す。
カウンターひとつとっても、前半はサイドからベンチ前くらいまで突進したと思ったら、そこでボールを捏ねてしまい、デンソーの守備がそろってしまうという、なんともストレスの溜まる展開だったが、後半は中盤のスローダウンもなく、速い展開でクロスをあげるところまで行こうとしていた。こうなると、デンソーも前でつぶすことが難しくなり、次第に愛媛がデンソーの奥深くへ進入していく。

決勝点は、ミスター愛媛(といってよいだろう)キャプテン友近の、振り向きざまのすばやい足の振りでゴール。エルゴラはもちろん、サッカー魂の「オレンジ色の夜明け」を読んで、友近の愛媛に対する想いの深さを知り、それゆえに彼に最終節を決めてほしいと前から思っていたので、涙が出そうになるほど嬉しかった。
そして、件の永富がヘッドで追加点。

精神的支柱としてチームを支えてきたGK羽田選手も、気合いの入ったプレー。後半はイーブンのハイボールをクリアしようとしてジャンプ中にぶつかり転倒、脳震盪のようでそのまま担架で運ばれてしまった。大事無ければいいのだが。。。

愛媛は、決してうまくない。最終ラインは不安定で、パスの精度や判断のスピードもイマイチ。おそらく、このままではJ2で苦戦を強いられるレベルだと思う。が、ひたむきで、手を抜かない・あきらめない心が伝わるプレーを披露してくれる。それはデンソーも同じであり、その両者がぶつかり合うこの試合には、フットボールが詰まっていた。

前半から飛ばしていたデンソーには、2点のビハインドを覆す力は残っていなかった。愛媛もJFL首位の貫禄を思い出し(笑)うまく時間を使っていく。そして、笛。JFL優勝。文句の付けようのない成績。

サポと何度も喜びを分かち合おうとする選手達。
胴上げされる監督や選手達。
再度雨が降る中セレモニーを見守ったたくさんのファン。
「昇格できなかったら2人で責任をとろう」と語り合ったことを披露した知事と市長。
メインスタンドの観客を見上げ、思わず手で顔を覆った友近。30歳の新人Jリーガー。
会場全員での、万歳三唱とJリーグ三唱。
(私は見ていないが)サポーターからの「ビールかけ」ならぬ「ポンジュース(みかんジュース)かけ」。
サポーターとチーム・選手との近さ。なんか懐かしい匂い。

……そこには、夢があった。夢をつかんだ人々がいた。

そして、応援グッズを撤収せずにセレモニーを見守ったデンソーサポ。

……彼らにも、いつの日か夢をつかんでほしい、そう思わずにはいられなかった。

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