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柏vs横浜(観戦後)

前節は「横綱相撲」、そして今節は「勝利への執念」と、たくましく成長した姿を見せてくれました。手垢の付いた言葉ですが、「感無量」です。去年までの横浜であれば、1-3にされた時点で下を向き、DFはクリア一本槍、MFは味方が追いつけもしない超ロングパス、FWは無謀なドリブルと宇宙開発に終始し、試合終了まで流れを変えることができなかったかもしれません。

しかし、今年のこのチームは、この大事な試合で、前半に追いつき、そして残り20分強の2点ビハインドを跳ね返すことができました。前節が王道であれば、今節は覇道とは言い過ぎでしょうか。
もちろん、まだこのチームは何も為し得ていません。柏にとどめを刺せなかった現実を指摘されれば、為し得るための道のりも決して楽ではないことに気づかされます。
しかし、為し得る能力は十分に持っている、ということを見せてくれた試合ではなかったでしょうか。

千葉にかれこれ10年以上住んでいますが、日立台に行くのは初めてです。
しかし、柏駅からスタジアムへの道は危険ですね。中途半端に道幅があるため、車は双方向に通りますが、車がすれ違う際には歩行者用の幅は残っていません。一方通行にすればまだ安全なのですが。
結構距離もありますので、安全な分平塚の方がまだいいかな、と思いました。公園入り口からの道も良くわからなかったし。
……ということで、こちらこちらの評価を変更します。

日立台には1時間半前頃に着きますが、既にAwayゴール裏は大にぎわい。椅子席はほぼ満席でしたが何とか確保して着席。うん、悪くはないけど、個人的には三ツ沢の方が良いと思います(近ければ・迫力があればいいという人じゃないので)。メインの上段だと印象が違ったかもしれませんが。
あと、スタジアムの雰囲気もいろいろ噂を聞いていたけれど、噂ほどでは無かったかなあ。こう、Awayの雰囲気という意味では、全盛期の仙台スタジアムの方が上だったと思います。但しこれも、バックやメインにいたら違った印象だったかもしれません。しかし、あのキーが違うラッパは改善しないんですかね?どうでもいいけど、どうも格好悪くて。

レイくんの和み系煽り(横浜サポも注目して実際応援コールが小さくなった)や、裸族ブロック出現、飛行機の大量来襲のサプライズを楽しみながら選手入場です。柏側は、「一心同体」パネルで選手を出迎えますが、バックとゴール裏のみ。メインがないのはTVを意識したからでしょうか、あるいは日立イズムの表れでしょうか。しかしサポーターの作成ということですから、この試合への意気込みが感じられます。
横浜も負けじと青・白の風船で対抗しますが、これもサポーター有志の企画(GJ!)で配布されたものです。ピッチに風船が入らないよう風船を割るためのクリップまで用意し、HTに割った残骸ゴミを回収するなど、こちらも他人のハコで礼儀を守りつつ、ここ一番の戦いに臨む選手を後押しします。

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前半はカズ・城のツートップです。守備を意識し前半を最悪イーブンで折り返そうという戦略でしょう。後半残り30分くらいでスピードと(点を取る)テクニックに優れるアレモンを投入すれば、疲労した相手DFに対し優位にたてます。勝ち点3が必要な柏は点を取るために前掛かりになりますが、アレモンを警戒してくれればDFが攻撃に参加することが相対的に難しくなり、中盤の間延びを誘発することも考えられます。

しかしそのプランが崩れそうになったのは前半30分頃、岡山にはDFが付いていましたが、一つ抜けた岡山にたたきつけてバーに当たるヘディング、角度も良く、バーに当たったボールはそのままゴール内へ。岡山はDFとしてはそれほど怖くないですが、やはり空中戦は強いですね。

しかし横浜も城のPA内シュートなど、チャンスは多々あります。前半終了前、アウグストがドリブルで突っ込みます。柏も阻止に人数をかけますが突破。この突破とディフェンスを引きつけて空いたスペースへ展開した時点で0.5点と言うことでしょうか。鄭容臺の精度の高いクロスから、なぜかフリーのアウグストがヘディングシュート。アウグストをフリーにした柏にも根深い問題がありそうです。
いずれにせよ、この同点弾がこの試合の大きなポイントになったのは間違いありません。

柏といえば、攻撃時にサイドを突く振りをするのですが、実際には縦への突破はあまりありません。サイドで数的優位になっても、あまり縦に行かすに中へ入れます。横浜にとっては、CBやDMFがサイドに引き出される機会も少なくて済み、外人が使いたいバイタルもケアし易くなるため、柏の個々の能力が高い割には守りやすかったのではないでしょうか。

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後半15分、カズをアレモンに変え、攻撃モードにシフトします。
カズは攻守に貢献していましたが、カウンターでオフサイドになったシーンは残念。フリーでかつパスの出し手とオフサイドラインをしっかり見られる位置にいたのですから、あそこで経験を生かしてくれないと。
そして石崎監督も山下→フランサで、攻め合いにでます。

この攻め合いで結果を先に出したのは柏。PA内に飛び込んだディエゴを菅野が倒してしまい、PKです。ディエゴのシミュレーションにも見えましたが、菅野もボールに間に合うタイミングではなかったですし、仕方ないところでしょう。これをきちんと決められ1点のビハインドとなります。

この失点が触媒となり、横浜の守備が混乱します。慌てて前に蹴るだけとなり、組織としての攻守が機能しません。山口が相手攻撃者を背負ってDFにスペースと時間を与えても、サイドにけり出すシーンが象徴的です。
後半中頃に失点したことで、若い選手が自信を失ったのでしょうか。
前兆はありました。中島が前半にフィードミスをしたのが象徴的でしたが、不安定なプレーを時折見せていたことです。攻撃面でも戦術かもしれませんが、一対一で前方に広大なスペースがあっても、チャレンジしません。
その中での3失点目。ディエゴをフリーにするところなど、アウグストの得点の裏返しとも言えそうです。堅守を誇る横浜の姿はそこには見えませんでした。

2点を追う高木監督は、中島→崔のカードを切ります。
その時Sは「内田→滝澤じゃないのか?」と疑問を持ちました。内田は個で負けるシーンが散見されていましたし、崔は連携とスピードが今一歩で、DF能力面でも中島・智吉の方が優れています。崔が孤立してさらに不安定になるのではと、素人考えで懸念したわけです。
しかし、高木監督は中島の精神的な脆さ(例えばこれとかこれ)も含め、ピッチ上のメンタリティを重視したのでしょう。崔は期待に応え、積極的に攻撃にからみ、アグレッシブなプレーを見せることで他の選手を鼓舞します。痛んだアウグストに変わって入った滝澤と相まって、流れを引き寄せます。これぞプロの采配なのでしょう。

そして泥臭い2点目ゴール、城がゴール前で4人のディフェンスを背負ったプレーで勝負あった3点目。
この泥臭いゴールで、柏は落ち着いてボールを回せず蹴るだけのケースが増えますが、これも横浜の2失点後と裏返しのようです。やはり勝ったと思った試合をひっくり返されたダメージは大きかったのでしょう。
平山を下げてしまい、万全でないフランサが下がった柏に、勝ち点3を取る力は残っていませんでした。石崎監督もフランサは終了まで持つと踏んでいたでしょうから不運でしょう。
横浜も、(途中交代の)アレモンが足をつっている(?)こともあったのでしょうか、リスクの高い強引な攻めより時間消費を選択する場面もあり、最低限の結果を取ることを優先します。

そして終了のホイッスル。

横浜にとっては、勝ちに等しい引き分けでしょう。もちろん柏にとどめを刺すためには勝ち点3奪取→勝ち点差7をつけ首位に躍り出るのが最高のシナリオですが、柏の勝ち点を2削ったこと、柏に勝ち点差を縮めさる機会を1つ減らしたことは、この時期の数字としては大きな成果です。
しかし何より、「あの」柏相手に2点ビハインドを残り20分強で追いつけたという事実。この経験は、残り5試合(!)の中で、大きな財産になることでしょう。もしかしたら、今節柏に1-0で守り勝つより、残り5試合に与える影響は大きかったかもしれません。

為し得るための経験は充分積みました。
あとは残り5試合、その経験をピッチで表現するだけです。

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