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ホワイトカラーエグゼンプション

正月早々、何書いているんだか、という気もしないではないですが、ホットな話題なので。
とはいえ個人的には、既に「残業代って何?」状態ですので、今一歩当事者意識が湧かない部分もありますが。

HPで民主党も攻撃していますが、それ以前に「実質的に管理権限がない管理職扱い」ってのを問題にしておくべきだったのではないのでしょうか。既に実質、「ホワイトカラーエグゼンプション」に移行している労働者って、かなりの数いると思うのですが。
労組と繋がりのある民主党は把握していないのでしょうか?あるいは、大企業中心だから連合もそれほど問題視していないのでしょうかね?

ま、それはそれとして

コストが上がれば競争力が無くなり不況に陥る。もちろんこれは労働者だけの問題ではありませんが、主要なパラメータの一部であることは確かでしょう。このパラメータがトリガとなって、海外移転などを行うケースもあるわけで。
ざっくり大きく考えると、競争力を維持した状態での労働者の取り分のパイは、ある一定範囲におさまると考えられそうです。

「誰かの」賃金を増加させる(あるいは減らさない)には、
 1)分配人数を減らす
 2)分配方法を変える
 3)パイを大きくする
 4)成果物としての商品・サービスの単価を上げる
が主な方法と考えられますが、実現可能でしょうか。


1)分配人数を減らす
これについては、少子化という減少要因はあるものの、女性の労働者化(税制などによる専業主婦ねらい打ち)、定年延長・老齢者雇用推進、外国人雇用の推進(非合法化から合法化へ)、同一労働での必要労働人員減少(機械化・システム化)、海外アウトソーシング(海外労働力の利用)などの政策が推進され、「分配人数を減らす」のとは相反する流れが醸成されています。
個々の政策に対し反対する人は少ないのではないでしょうか。が、全体として分配人数を減らす方向にはなりそうにもありません。

2)分配方法を変える
 ・賃金が安い人を救う→賃金が高い人の給与を抑え、安い人に移転する
 ・賃金が高い人を救う→賃金が安い人の給与を抑え、高い人に移転する
前者が今回の「ホワイトカラーエグゼンプション」に近いでしょうか。裁量労働性はケースによりどちらにも当てはまりそうです。年功序列制なんてのもありましたね。あれも、若年層を抑えて中年層に転嫁する側面と、能力の高い人から低い人へ転嫁する側面があります。
いずれにせよ、労働者の中で利害が相反する施策ですから、(労働者側の提案としては)過度な手法や効果は期待できません。

3)パイを大きくする
 ・景気拡大や競争力(対外国)の増加による拡大
 ・労働者への配分率を高める
バブルよ再び!という訳にもいかんでしょうし、国際的な競争力の向上はコスト削減という一面もありますから、そうそう簡単な話ではなさそうです。成果物に付加価値を高めて競争力を上げるのが一番良いわけで、我々労働者が頑張れって事でしょうね。その意味では「成果主義」ってのはある意味理にかなっているのですが、現実には、ね。。。
労働者への配分率を高める場合は、他の配分率を減らす必要があります。投資ファンドに右往左往しているような会社では期待薄。中期的に企業価値を考える株主を抱えないと難しいのかもしれません。
……話はずれますが、そう考えると、上場のリスクってのも大きいものですね。

4)成果物としての商品・サービスの単価を上げる
国際市場に影響されて単価が下がり賃金が下がるのなら、国際市場と連動しない形で国内市場を形成するという方法も考えられます。保護主義的関税や制度障壁などですね。しかし、資源のない日本にとってはある意味自殺行為かもしれません。
もちろん、国民が自主的に「高くても国内のものを買う」という(非制度的な)対応も考えられますが、昨今の消費者の動向を見るとそれも望み薄ですし、(分野に寄りますが)賛同もされないでしょう。

そんなこんなで、全体幸福ってのは「現実的には」なかなか難しいのかもしれません。


ところで、この手の労働契約で問題になるのは主に、
 ・目標成果が妥当かどうかを誰が裁定してくれるのか
 ・賃金の上方硬直性のため「できる人」「やる気のある人」に仕事が集中(し体をこわす)
という点でしょうか。高い目標を与えれば、長時間安く働かせることができます。同じ会社で、残業代無しで毎日終電&土日出勤の人がいて、毎日定時に帰る人がいて、うーんこれでいいのか、と。いやよく知りませんがね(笑)。
労使(個にせよ団体にせよ)協議で決め評価するわけですが、対等な関係ではないわけですから、多くの場合は雇われ人が不利になります。「どこに行ってもピン立ちできる」って人は、逆にこんな制度で不利にはならないわけで。

その意味では、「使用者に使い勝手のよい働かせ方を拡大することしか念頭にない提起」という民主党の認識は、ある面肯けるものがあります。
が、現状の方策(具体的な対案)が見えてこないのが頼りないかなあ。「影の内閣」というなら、実現手段くらい示してくれないと、単なる批判政党と言われても仕方ないでしょう。
潮目なんだから、民主党はこの状況をうまく生かしてほしい。有権者にとって、選択の余地がないのが一番辛いのですから。

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