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川崎vs横浜FC(観戦後)

0-6の大差。しかし、ロジカルな結果でした。2点目が防げていたら、あるいは0-2くらいで格好が付いたかもしれませんが、「へぼが相手なら駒落ちでも勝てるが、打ち手が同レベル(?)なら駒落ちでは勝てない」とは言い過ぎでしょうか。

ただ、別段ネガる必要はないと思います。我々は挑戦者なのですから。オシムも言っていました、「自分たちの能力以上のものを望むと、そこに待っているのは失望ということになる」と。我々はJ1にやっと参加を認められた新参者、「今」弱いのはある意味当然。これから強くなれば良いんです。今日がシーズン最終戦じゃないのですから。

今日は嫁さんが風邪で欠場、一人で新川崎→鹿島田経由で等々力に向かいます。
新川崎駅から鹿島田駅に向かう道のり、「なんか前より少し寂れたかなあ」と思いつつ鹿島田駅に着くとびっくり。駅が綺麗だし、なんかショッピングセンターぽい感じのエリアまでできてるじゃないですか。この3年の長さを実感しました。さて、この3年で、川崎は、横浜は、どう変わったのでしょうか。

武蔵小杉からは直通バスが出ていました。早速乗り込み、なぜかフロンタの選手バスを先導する形で等々力へ。路線バスより中に入り、プールの手前まで運んでくれます。なかなかいいですね。
今回は、ゴール裏の二階席をチョイス。これが結構見やすくてびっくり。個席で屋根もありますし、真正面にオーロラビジョンもあります。そのオーロラビジョンでは、「エスをねらえ」(アニメの「エースをねらえ」をエスパルスのSと引っかけて)とか「カツのよ!フロンターレ弁当」(by和幸)とか、ネタが満載。J2経験チームはひと味違いますね(笑)。なんか、すごく居心地が良いのは気のせいでしょうか。

しかし、風が吹いて寒い。。。ピッチに置いたボールが一斉に動いてしまうほどの風です。ちょっと風邪気味&花粉症気味でマスクをしていたのですが、こういうときはマスクをしていると結構暖かいんですね。ある意味ラッキーかも。


さて試合です。
#いつもと観戦位置が違うので、いつも以上に的外れかもしれませんが。。。

横浜はDFとMFの間を狭め、間合いを詰めた(人海戦術的な)粘り強い守りは得意ですし、放り込みの対処も悪くありません。しかし前節では、ドリブルの突っかけで後手に回っていました。
今日の川崎は、ワンタッチ・ツータッチで細かくパスを回し、またSHがワイドに張ります。横浜の選手が間合いを詰める前にボールを離すので、横浜の守備のターゲットが絞れません。そして、効果的にSHへパスを送るため、横浜の選手がその対応に追われます。川崎は能力の高い選手が多く、一対一では分が悪いケースが多く、かといってサイドに人を割けば中央・逆サイドのスペースを埋めきれず、細かいパスワークを止められません。また切り返しも巧いし。。。

もちろんこれは、そのパスワークが可能な選手が揃っている強豪チームだから、とも言えますが、監督の手腕も大きいんでしょうね。サイドを突き真ん中をパスワークで突っかければ、ファールならFKの巧い選手が居ますし、カウンターを喰らっても、久保を押さえておけば、(サイドの選手は守備で深い位置にいるので)カズ・奥ならスピードで負けることもないでしょう。

こうなると、困るのは横浜のDFです。マリノス戦なら単発のドリブルだったので間合いを詰めれば良かったのですが、この試合では間合いを詰めるとパスでかわされます。しかしそれを恐れて間合いを詰めないと、川崎の攻撃陣に時間とスペースを与えることになってしまいます。1点目は、そういう問題が顕在化した結果じゃないかと感じました。

しかし、体を張って失点を防ぐのも横浜の持ち味。2点目のシーンがノーゴールであったなら、もしかしたらリズムを取り戻したかもしれません。体を張り、ボールを掻き出して失点を防ぐ、ああいった場面を凌いでリズムを作るのが横浜ですから。しかし無情にもゴールの判定です。ここを凌がせてくれないのが、J1上位チームの実力なのでしょう。

1点差なら、守備に重点を置きながら久保&奥に期待して後半30分くらいまでは我慢する、というシナリオがあります。しかし、2点差になってしまうと、勝ち点を取るためには攻撃的に行くしかありません。ただでさえ横浜の攻撃チャンスは少ないのですから、2点取るためには、チャンスの回数を増やす必要があります。

ですが、まだ「攻撃」の授業は進んでいないのでしょう、連動性も精度も悪く、川崎のゴールを脅かすところまで行きません。顕著なのが、DFやボランチがボールを持ったときの、前の動き出しです。前半は川崎、後半は横浜のそれを見ていましたが、全然違います。横浜の前線は動きは悪く、ボールを待っているだけですので、放り込まれてもDFは守りやすいでしょうね。
滝澤・智吉投入によるサイドの活性化も、4バック化で対応されます。
#今回初めて気づいたのですが、動き出しはゴール裏の方が見やすいかもしれません。

森の意味不明な退場(現場ではわからなかった)で数的優位になっても、基本的には変わりません。どちらかというと、ボールを繋ぐというよりは前に当てる感じ。で、相手ボールになるのですが、なまじ押し上げているため、川崎の高速カウンター発動、スペースが広くてDFがタイトなチェックに行けないため、ミドルを打つタイミングを作られます。これがJ2なら中距離シュートは枠を外したりダフッたりで結局決まらずホッとするところですが、さすがは川崎、決めてきます。

こうなると、後は意地の1点を決めるかどうかが焦点となりますが、キーマンの久保も疲れ、シウバの個人技だけではどうにもなりません。内田が負傷退場で数的優位も無くなり、ジ・エンド。3年の年月で苦手意識を洗い流したかった横浜ですが、再プリントされてしまいました。

鄭容臺はちょっとパニクり気味だったように見えました。あと奥、申し訳ないがこのチームは自分で何とかしないと駄目なんですよ、残念ながら。
ただ希望もあります。浦和戦でヤラレタ智吉が、この試合で復活の兆しを見せました。もちろん、後半投入という部分は割り引く必要がありますが、気持ちの入った積極的なプレーをしていました。気持ちの入ったと言えば、内田もそうですね。そうせざるを得ない試合展開だったとはいえ、それをJ1のピッチで表現できたことは、次に繋がると思います。


高木監督は頭が痛いでしょうね。

現状で勝ち点を取るのは、先制点を取るか0封or最小失点で後半中盤まで堪え忍ぶ、というシナリオしか(現実的には)ありません。ですから、早い段階で2失点したときの「有効な」手だてが無いのです。まだ、点を取りに行って点を取れるほど、攻撃が熟成していません。
何とか折り返し時点までには、攻撃面もある程度の対策を完了しておきたいところです。なんたって、昨年で言えば、降格した福岡と京都がJ1得点ワースト1・2位、セレッソはワースト5位という現実もありますから。

また前述の通り守備面にも課題があります。個人技(速いショートパスによる突破など)やカウンター対策は重要でしょう。名古屋ならヨンセン、大分なら高松あたりに当ててくるパターンなら対処はできると思いますが、散らしを覚えたアウグスト※ならどう押さえるか、今日のようなビハインド時に傷を広げないためにはどうすべきか。
※シャムスカがアウグストに「周りを生かして自分を生かす」ことをこの一週間話し合ったらしい、とスカパーで言ってました

ただし、挑戦者ですから、課題が多いのは当然です。
課題がクリアできなければ降格ですが、幸いなことに、プレッシャーがかかるJ1初勝利は消化済みです。これで前節負けてたらこの敗戦の痛手は想像を絶したでしょうから、マリノスには感謝すべきでしょうか(笑)、勝ち点計算上も前節の勝ちは大きく、課題を解決するための時間を稼がせてもらいました。
最低限の勝ち点を積み上げつつ課題をこなす難しい舵取りですが、頑張って欲しいです。

あと、川崎。
J2時代から強かったですが、やはりJ1の舞台で揉まれたせいでしょう、今日の試合では悔しさよりも納得感が勝ってしまうほど、歯が立たない強さでした。今日の試合の印象だけで言えば、3年前より差が開いた感じがします。これで退場やカードが減れば、申し分ないのでは。
2001年に初対戦した頃は4000人前後の入場者数も、今日は2万人弱と大入りでした。地元密着度も高そうですし、横浜が研究すべきクラブの一つでしょうね。

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