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久間防衛相辞任

しょうがない」発言の全文を読んでないので、発言自体のつっこみは入れられませんし、またもや賞味期限切れ気味ですが、
不用意な発言は兎も角、その後始末が拙稚すぎなのがナニでアレですな。とても全国区の、しかも大臣の器には見えないし、せいぜい地方の親分といったところでしょうか。ましてや、国防の要ですからね。

でも、マスコミの報道を見ると、「防衛大臣の器に非ず」という面よりも、はるかに大きな怒りがこの流れを作ってきたように見えます。なので私には、当事者である被爆地や被爆者関係者以外が、何に対してあれほどの怒りを覚えているのか、今一歩ピンときません。

そもそも久間氏の発言内容は、日本で流布している通説(俗説)と大きく外れているわけではないでしょう。
また、原爆投下が回避され(降伏が遅れ)本土決戦が現実となれば、双方の犠牲者は相当な数(軍民百万人単位)に上ったと言われていますし、(焼夷弾等による)無差別空爆での死傷者も増加したことでしょう。どちらが「よりマシな選択」なのでしょうか?。どちらも最悪。だから、戦争は悲惨。
だからといって、大量無差別殺人兵器を使ったアメリカを免責する必要はありませんが、久間氏の発言は「一般人なら」ここまで叩かれる話でも無いような気がします。長崎の犠牲についても一応言及しているわけで。

(なお、ソ連参戦だけでも早期降伏を選択したとか、本土上陸でも犠牲者は少なかったという説もありますが、ここでは一般人の認識と反応にフォーカスしているので、その真偽には意味がありません)

もちろん、理屈としては、ですよ。


なんでこんな事を書くかといいますと、何故ここまでこの問題が大きくなったのか、に興味があるからです。


私が学んだ中学や高校の教科書には、「一億総玉砕の本土決戦を軍部が主張する中、原爆が落ちたことで、天皇が降伏を決断した」という文脈で書かれていた微かな記憶があるのですが、記憶違いかなあ。「原爆で終戦が早まった」という意見は、通説(俗説)としてもメジャーな部類の話だし、ソ連対策説もそれほどマイナーじゃない。

平和記念式典などでも「原爆を落としたアメリカを非難した」という報道は寡聞にして知りません。一般的には「核兵器そのものへの怒り」が主張の骨子ではなかったでしょうか。またマスコミも「原爆が”落ちた”」であって「アメリカが原爆を落とした」との表現はほとんどされないと記憶しています。

そのような今までの経緯の中で、いきなり党首討論で「米国への謝罪要求」ってのは、かなり唐突感があります。まあ私は「アメリカが原爆を”落とした”」派なので、ある意味それはそれで結構なのですが、事実誤認が混じっている(らしい)所を見ると、何らかの理由で慌てて作った原稿のようで。
また公明党が張り切っていますが、池田氏が親中国ってのも関係があるのでしょうか。

そのくせ、(私も知りませんでしたが)アメリカ人の広島平和文化センター理事長がこんな事を発言してもニュースにならない。これも全文がわかりませんが、字面だけなら久間氏の方がはるかにマシ。

当事者である被爆地や被爆者が、アレルギー反応を示すのは当然だと思います。ですが、袋叩きにされた彼の発言と、今までの一般人の歴史認識やマスコミの報道姿勢って、それほど大きな乖離があったのでしょうか。
正直、私には理解できませんでした。

原爆の日に、「原爆が落とされてから××年」と言うのか、「アメリカが原爆を落としてから××年」と言うのか。マスコミや政治家、ニュースキャスターの発言が楽しみです。

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