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意図が気になる

ちょっと、背景や意図が気になる報道がいくつか。時間もないので2つに絞ってみました。

○遠藤元農相問題
○AERAの中国毒食記事

○遠藤元農相問題

『「農業共済」の掛け金115万円を国から不正受給していた』件。もちろん擁護する気持ちはさらさら無いのですが、気になるのが、『会計検査院が04年に指摘したにもかかわらず、不正受給分は今も返還されていない』というくだり。

あれだけ不祥事が問題となった後ですから、クレンジングは実施したと思うのですが、情報が集まらなかったってことですよね。しかも、会計検査院がきちんと動いた事案で、しかも農水省にその情報が行っていなかったとは考えにくい。民間での情報がチェック漏れというならまだしも、政府・官僚が絡んだ情報が官邸に行かないということは。。。
そういえば、公務員改革の旗を降ろしてなかったなあ。そうそう、ばらまき農政を推進していたのは民主党だし。

○AERAの中国毒食記事

中国食品を避ける消費者の行動を、「嫌中」と必死に結びつけようとしている記事です。感情的な反応の列挙の中に、唯一定量的な情報として「他国の検査不合格率より低い」ことを入れるところが、なかなか狡猾。こういう編成にすると、「みんな感情的になっているけど実際は安全なんだよ」という印象を与えられるんですよね。中国産の検査抽出率が高い、なんて紛れの数字も出しているけど、それってこのテーマに関係ない数字だし。
さらに、40歳主婦に言わせた「中国産と知ってゴミ袋に投げ込んだ」食材が、干し椎茸などの乾物やお茶の葉など、若干レア気味のもの。庶民が一番気にしている野菜が、なぜかありません。

不合格率に注目するのは一つの見方なので、それはそれでかまわないのですよ。
しかし、現在の日本では、中国食品の遭遇率や生活への密着度が高く、(避けたい人が)「積極的に」中国食品を避けざるを得ない状況があるわけで、それを考慮しないようでは、どこかの政府のスポークスマンと変わらないと思うのですよ。フランスや韓国などのそれとは、訳がちがうのですから。

最後の〆の文章が、これまた。

『米国産牛肉からBSEの肉が見つかったとき、(中略)日本政府は感情を押し殺し(中略)理屈で攻めた。』『(中国毒の件も)同じ様な対応をとればいいのに、これまで抑圧していた嫌中のマグマが、一気に吹き出してしまう。』
  ……怪しい文章には、主語を足してみましょう。
     前段は「日本政府」ですね。後段は?
そう、巧妙なすり替えですね。

日本政府が理屈で中国毒に対応しなかった例示は、記事上一つもありません。
そもそも、米国産牛肉は輸入Stopしたけど、中国産野菜は大量に入って来続けています。買い控えはありますが、米国産牛肉との比較で言えば、大差ないでしょう。だいたい、BSE肉の遭遇率と中国毒の遭遇率の差を考えれば、比較対象にすらならない。

で、堀紘一に言わせている最後の言葉は、『でも、中国を敵に回して得することはないよ』でした。ふーん。

まあ、読み違えている可能性もありますけどね。

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