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事故米より怖い「国産」

農水省が事故米を外国米の食用流通抑止に利用していたらしいですが、相変わらず官僚はずる賢いですね。事故米を輸出国に引き取らせずに持っておけば、ミニマムアクセスは満たせるし、食料用として流通させずに済むし、という話のようで。その事故米を、引き取ってくれる有り難い業者を調査するなんて、そりゃできないでしょう。食料用に化けたら当初の目的(食用流通阻止)が満たせなくなる、んですけどね。間抜けというか。。。

で、巷では汚染状態に注目が集まっているのですが、先週のAERAで「事故米より怖い国産」という注目すべき記事がでています。ライターはと見ると、やはり長谷川煕氏。いつも楽しみにしてますよ。

それによると、
『汚染輸入米のアセタミプリドの濃度は、残留基準値の農産物に一律に設定されている0.01ppmの3倍だった。基準値を超えているので、この輸入米も工業原料へと回されたが、それが食品原料に使われ、この騒動になっている。
しかし例えば、日本茶に適用されているアセタミプリドの残留基準値は50ppmなのである。毎日のように大騒ぎされている輸入米毒性物質の基準値の5000倍にものぼる』(AERA2008.9.22 P.77記事末尾より引用)
とのこと。

お茶は特殊じゃないか、というなら、例えば沢山食べる野菜であるトマトやキャベツ、ほうれん草や茄子などは5ppm(同500倍)です。皮をむかずに食べる苺やサクランボ、量を食べる梨やリンゴも同様。ジャガイモやサツマイモは0.5ppm(同50倍)ですが、例えばアメリカの基準値は0.01ppmと日本の50分の一の厳しさのようです。

石破茂農相は「農水省検査を他省庁などへ移管も選択肢とする考えを示した」らしいですが、農水省と業者の癒着を防ぐ意味だけでなく、国内外の基準値の矛盾を見直す意味でも、面白い試みかもしれません。
 #しかし後ろから刺されませんかね?>石破さん

輸入米問題は、官僚の不作為と流通モラルの面で厳しく追及すべき問題ですが、こと汚染の面から見ると、もっと大事な問題がある、と思わざるを得ません。
子供ができると、こういった記事が気になります。
0.03ppmの事故米に大騒ぎして、その十倍以上汚染されている可能性のある国内農産物を安全だと有り難がって食べている、この滑稽さを気づかせてくれる良い記事でした。先週書いておけば、1部くらいはAERAの売上に貢献できたかも、ですけどね。


蛇足ですが、
この前の号の「有機燐農薬散布問題」もそうですが、大マスコミがジャーナリズムを標榜するのであれば、こういった取材や報道をもっと積極的にして欲しいですね。安全性の基準は、国内産かどうかではなく、毒性物質が多いか少ないかなのだ、という当たり前の意識が日本人には薄いのですが、その原因の一端をマスコミが担っている、とも言えるのですから。
まあ、スポンサーや視聴者でもある、JAや農薬・化学メーカー、農家や食品業界の方々を敵に回したくないでしょうけど。

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