2020年のニュースにコメント(コロナ関連以外)
コロナ以外のニュースにもコメントします。
<外交・国防>
- 中国の増長と尖閣
- イージスアショアの停止
- イギリスのEU離脱
- 中東「和平」
- トランプ敗れる
<政治・社会>
- 首相交代
- 野党の存在意義
- 菅総理の所信表明演説「2050年温室効果ガス排出量ゼロ」
- レジ袋有料化
<経済・IT>
- 東証終日売買停止
- クラウドの進展
- テレワーク
<外交・国防>
○中国の増長と尖閣
ウイグル問題は相変わらず、香港も「香港国家安全維持法」で一国二制度が終わりました。中小国からのインフラ収奪も終わる気配がありませんし、海外での反中国行為も取り締まる構えです。
尖閣では侵攻規模を上げてきており、今や海保巡視船自身の安全確保が難しい状況となっているようです。朝貢外交よろしく領土をどんどん差し上げるのならともかく、悪化を防ぐなら日本側の装備や人員も向上させる必要があるでしょう。中国のような国に対しては、軍事バランスが崩れるのが最も危険です。
○イージスアショアの停止
核保有し敵対的な「2国」に対抗するための防御設備であるイージスアショアが、主にブースター落下問題で停止に追い込まれました。イージス艦対応に変更になりましたが、元々船員確保が難しいというということで陸上配備検討していたのですから、こちらも厳しい道です。時間勝負の面もあり地上型にこれ以上拘泥できなかったのでしょうが、その船員は尖閣へ当てたかったですね。
しかし、核弾頭搭載の可能性のある飛来物を打ち落とすための設備が、(主に)そのブースター落下位置が原因で設置できないって、これが日本の現状なんですかね。「2国」はさぞかし喜んだことでしょう。
……あれ?もし自国上で打ち落とせないなら、相手国で打ち落とす・破壊するしかない?
○イギリスのEU離脱
一時は「交渉決裂離脱」も懸念されていましたが、イギリス・EUのFTA暫定発行により、無事(?)移行期間が終了となりました。コミュニティって難しいですね。歴史的経緯もそうですが、大陸国と島国の違いも遠因なのでしょうか。
日本は日英FTA締結など手を打っていますが、この変化をうまく生かして欧州と付き合って欲しいですね。
○中東「和平」
アメリカ外交により、イスラエルとUAT・バーレーン・スーダン・モロッコ間の国交や外交関係が樹立されました。アラブ諸国がイスラエル国家を認めることは画期的でしょうし、反イラン感情がベースであったとしても、中東の安定に寄与する可能性がありますね。
さて、バイデン新大統領はこの枠組みをどう進めていくでしょうか。オバマ政権で中東担当であったバイデンが、政敵であるトランプ元大統領の成果に素直に乗っかることができるでしょうか。
○トランプ敗れる
その中東和平で成果を出したトランプは再選なりませんでした。コロナ対応の拙さによる求心力低下の影響が大きかったのでしょうか。1951年(3選禁止制度後)以降に現職で再選できなかった大統領は10人中3人ですから、レアなケースと言えそうですね。トランプ元大統領は良くも悪くも大胆な外交を行っていましたから、バイデンでどう変わるか、固唾を呑んで見守ることになるでしょう。
<政治・社会>
○首相交代
2度目も持病の潰瘍性大腸炎再発というのが、驚きでした。コロナ対策は今一歩のイメージでしたが、外交は余人に代えがたい印象を持っていたので残念でした。一定の好景気をもたらした7年間でしたが、コロナで「スタートに戻る」になってしまいましたし、ある意味「持ってない」のかもしれません。
さて管氏ですが、ココまでの印象は「決断が不得手な人」って感じですかね。総選挙の時期、Gotoの損切りetc。まあ野党が弱すぎますし、デジタル庁とか仕込み中だったりで、もう少し様子を見た方がいいのかもしれません。
○野党の存在意義
私なんかはマスコミから聞こえてくることしか知らないわけですが、この時期にまだ「もりかけ桜」って、何なんでしょうね。桜なんて仮に事実としても、会費ありの後援会の話であり「金で票を買う」という話でもない。そもそも私としては、多少の「おいた」があろうが、政治家としての仕事をきちんとしてくれればいいです。
○菅総理の所信表明演説「2050年温室効果ガス排出量ゼロ」
何十年も先の数値目標を掲げることで、皆が満足するなら成功じゃないですかね。
しかし具体案に落とし込む段になると、(現状見えている技術では)原発を外すことは難しいと思われますが、その点は皆さんOKなのでしょうか。風力は実質的な適地は日本海側のごく一部とも聞きますし、太陽光はパネルやバッテリーなどのライフサイクル(生産~廃棄)を考慮した計算になっていない疑惑もあるようです。車もハイブリッドの方が電気自動車(EV)より環境負荷が低いらしいのに、環境面で評価されないなど、定量的な判断で進んでいないように見えるのが、どうにも気持ち悪くて。
○レジ袋有料化
そういう意味では、レジ袋も少しモヤモヤします。ストローもそうですが、単にスケープゴートにされただけじゃないかなと。レジ袋は海洋生分解性プラスチックやバイオマス素材を混ぜる余地がありますが、長期間継続利用する頑丈なマイバッグはそうもいきませんよね。マイバッグはレジ袋50枚分でCO2ニュートラルみたいですが、別途ゴミ袋を買えばその閾値も上がります。そもそも漂着ゴミとしては絶対量が小さい(0.6%)ですから、これで環境貢献した感を出しては、単なるガス抜きとも言えます。
今年はコロナもあり比較が難しいですが、事後検証をして欲しいところです。
<経済・IT>
○東証終日売買停止
後場から再開すると信じて疑っていませんでしたが、まさかの終日停止。再開するとすでに出していた売買発注情報が消失するという話だったと記憶していますが、一部の発注無効化より終日停止の方が影響が少ないという判断だったってことですよね。世間的には、「-」だらけの新聞が話題になりましたけど、下期月初(10月1日)にもかかわらず現実的に売買できなくて困ったという話は、(我々のような庶民には)聞こえてきませんでした。
それにしても、東証システム1つしかない現状が問題、というコメンテーターが多いこと。コスト負担に耐えられないから東大証が合併したのでは?。2システムにして、誰がそのコストを負担するのかなあ。
○クラウドの進展
クラウドが触れないと技術者でない、という雰囲気ですかね。私も少々勉強させていただきました。
クラウドって思ったほど安くないですし、トラブルも結構あるのですが、クラウドネイティブ化が(手段では無く)目的になっている人もいるんですよね。聞いた話ですけど。
システムをAWSへ移行するとなれば、コストや機能の面で(WindowsやSQLServerなどの)MS系は止めたい衝動に駆られませんか?って誰に聞いているのか。
○テレワーク
いやあ、最高ですねテレワーク。但し、ネット環境の充実と自宅執務環境の充実が前提です。
私の場合は、3ヶ月かけて物置部屋を執務室に改造しました。大変でしたが、大型サブディスプレイも装備できて、まあまあ満足です。通勤時間が無くて済むのがいいですね。身近な所用も済ませやすい。割り込みが入りにくいので集中も割とできます。昼休みの昼寝も布団付き。
但し、、通勤がなくなったことによる、往復時のスイッチの切替みたいなものが無くなったのはデメリットですかね。行き帰りで読書やPodcastを聞いたり、買い物を済ませたりといったことも減ってしまいました。
弊社では事業所面積を来年減らすので、コロナ終息後もテレワークは継続することでしょう。良かった良かった。
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